画像手や指の形が崩れる
なぜ起きる? 手は関節が多く、角度によって見え方が大きく変わります。学習データの中でも手がはっきり写った写真は少ないため、AIは「手らしい形」をあいまいに覚えています。
対策:手を目立たせない構図にするのが一番の近道です。手が必要なら、何枚か生成して自然なものを選ぶか、部分的に描き直せる機能(インペイント)で手だけ修正します。
手が崩れる、文字が化ける、数が合わない。よくある失敗の原因と直し方を、失敗例と改善例で比べながら解説します。
画像・動画生成AIには、どのサービスでも共通して起きやすい「失敗のパターン」があります。原因は大きく2つです。ひとつはAIそのものの弱点、もうひとつはプロンプトの書き方が原因でAIが意図を取り違えることです。後者は、書き方を少し変えるだけで防げます。
このページでは25のパターンを、なぜ起きるのか、失敗しやすい書き方、改善した書き方の順にまとめました。番号はプロンプト診断のチェック項目と対応しています。
なぜ起きる? 手は関節が多く、角度によって見え方が大きく変わります。学習データの中でも手がはっきり写った写真は少ないため、AIは「手らしい形」をあいまいに覚えています。
対策:手を目立たせない構図にするのが一番の近道です。手が必要なら、何枚か生成して自然なものを選ぶか、部分的に描き直せる機能(インペイント)で手だけ修正します。
なぜ起きる? 多くの画像AIは文字を「形の模様」として描くため、意味のある文字列になりにくい仕組みです。日本語はひらがな・カタカナ・漢字が混ざり、形の種類が多いので特に崩れます。
対策:入れる文字は短く、「」で囲みます。長い文や日本語が必要なら、文字に強いサービス(Ideogram、ChatGPTなど)を使うか、文字なしで生成して画像編集ソフトで後から入れるのが確実です。
なぜ起きる? AIは「数える」ことが苦手です。「たくさん」「少し」の区別はできても、5と6の違いは画像の上ではっきり意識していません。
対策:正確な数が大事なら、3以下に抑えるか、何枚か作って数が合ったものを選びます。数がそれほど重要でなければ「数匹」「大勢」とぼかすほうが自然な仕上がりになります。
なぜ起きる? 「左」「右」「手前」「奥」のような位置の言葉は、AIにとって弱い手がかりです。誰に対しての左なのかも、文章だけでは決まりません。
対策:位置が大事な場合は1つずつ文を分けて書きます。それでも逆になったら、左右反転の編集で直すほうが早いことも多いです。
なぜ起きる? 複数の人物や物を一文で説明すると、どの色がどれに属するのかをAIが取り違えます。「属性の混線」と呼ばれる現象です。
対策:人物や物ごとに文を分け、色や服装はその文の中だけで書きます。人数が多いほど混線しやすいので、主役は2人までに絞るのがおすすめです。
なぜ起きる? 自転車のチェーン、ピアノの鍵盤、時計の文字盤など、部品の数や並びに決まりがある物は、少しずれるだけで不自然に見えます。
対策:仕組みのある物は大きく写しすぎないことがコツです。主役にするなら、何枚か作って整ったものを選びましょう。
なぜ起きる? 映り込みは「本体と同じ形を左右反転して描く」必要があり、AIはこれを正確に守れません。顔や服の模様が本体と違ってしまいます。
対策:映り込みは背景程度にとどめると自然です。鏡の中の人物を主役にしたい場合は、何枚か作って選ぶ前提で考えましょう。
なぜ起きる? 画像の中で小さく写る顔は、描くための画素が足りず、目や口の位置が乱れやすくなります。
対策:主役以外の人は、ぼかす・後ろ姿にする・シルエットにすると違和感が出にくくなります。
なぜ起きる? AIは名所を「それらしく」描きますが、塔の段数や窓の数まで正確には再現しません。見慣れた人ほど違和感に気づきます。
対策:観光案内など正確さが必要な用途には、実際の写真を使いましょう。雰囲気づくりが目的なら、名所の名前を出さずに特徴だけを書くほうが自然です。
なぜ起きる? AIは毎回ゼロから絵を作るため、同じ説明文でも顔立ちや服が少しずつ変わります。
対策:キャラクターの参照画像を使える機能(キャラクター参照、イメージプロンプト)を使います。動画なら、先に画像で人物を作ってから画像→動画にすると一貫性が保てます。
なぜ起きる? 動画AIは時間が長くなるほど、最初のコマとの整合性を保つのが難しくなります。後半で物が消えたり増えたりするのはこのためです。
対策:5〜8秒の短い動画を複数作り、編集でつなげるほうがきれいに仕上がります。1本の動画には場面を1つだけ入れましょう。
なぜ起きる? 食べる、飲む、注ぐといった動作では、手と物と口の位置関係が毎コマ変わります。AIはこの関係を保つのが苦手です。
対策:動作そのものではなく、動作の前後や雰囲気を映すと失敗が減ります。どうしても必要なら、手元が大きく写らない引きの構図にします。
なぜ起きる? ダンスや格闘のように1コマごとの変化が大きい動きでは、AIが前後のコマをつなぎきれず、手足が増えたり溶けたりします。
対策:動きはゆっくり、小さくするのが基本です。カメラを引きにすると、細部の崩れが目立ちにくくなります。
なぜ起きる? 音声と口の形を合わせるには専用の技術(リップシンク)が必要で、一般的な動画AIは得意ではありません。
対策:話す動画はHeyGenなどのアバター専門サービスを使うか、後から口の動きを合わせる機能を使います。
なぜ起きる? AIは「〜ない」という言葉より、その前の名詞に強く反応します。「帽子をかぶっていない」と書くと、「帽子」という言葉に引っぱられて帽子が描かれることがあります。
対策:無いものは書かずに、あるものだけを書きます。除外したい要素は、サービスにネガティブプロンプト(除外する言葉)の欄があればそちらに書きます。
なぜ起きる? ひらがなで書くと、AIは意味を推測するしかありません。「はし」は箸にも橋にも端にもなります。
対策:同じ音の言葉は必ず漢字で書きます。かみ(紙・髪・神)、あめ(雨・飴)、はな(花・鼻)などは特に注意が必要です。
なぜ起きる? AIは言葉を文字どおりに受け取ることがあります。「目が点になる」と書くと、本当に目が点になった絵が出てきます。
対策:気持ちを表す慣用句は、実際の見た目(表情、しぐさ)に言い換えます。「雪のように白い」なども「真っ白な」のほうが確実です。
なぜ起きる? 「の」が続くと、どの言葉がどの言葉を説明しているのか分からなくなります。人間でも迷う文は、AIも迷います。
対策:「〜の〜の〜の」と3つ以上続いたら、文を分けます。主語と動詞のある文にすると、意味が1つに決まります。
なぜ起きる? AIが一度に注意を向けられる要素には限りがあります。要素が多いと、いくつかが消えたり、別の要素と混ざったりします。
対策:主役と大事な要素を3〜5つに絞ります。どうしても入れたい要素が多いなら、画像を分けることも考えましょう。
なぜ起きる? 多くのAIは、プロンプトの前のほうの言葉を重視します。長い文章では、後ろの指定ほど反映されにくくなります。
対策:被写体と場所という一番大事なことを最初に書き、画風や細かい指定は後ろに回します。
なぜ起きる? 「映画風」「ポスター」「雑誌の表紙」のような言葉は、雰囲気だけでなく、映画の黒い帯やポスターの文字までまとめて連想させます。
対策:雰囲気だけがほしいときは「映画のような光と色」のように、ほしい要素だけを書きます。
なぜ起きる? 看板、本、スマホの画面、ネオンなど「文字があるはずの物」を描くと、AIはそれらしい模様の文字を勝手に入れます。
対策:文字が読めない距離や角度にするか、ぼかしの指定をします。どうしても気になる場合は、生成後に修正します。
なぜ起きる? 社名や作品名は、一般名詞として解釈されたり(アップル→リンゴ)、権利の問題で生成を断られたりします。
対策:特定の商品や作品名ではなく、色・形・素材などの見た目で書きます。実在のキャラクターは生成しないのが原則です。
なぜ起きる? AIは学習データに多いイメージを選びがちです。「医者」と書くと中年の男性、「日本」と書くと富士山と桜、のように偏ります。
対策:性別、年齢、場所、服装など、意図している要素をはっきり書きます。書かなかった部分は、AIの「ありがち」で埋められると考えましょう。
なぜ起きる? 「3匹」の「3」を、数ではなく「描くべき文字」と解釈して、絵の中に数字が入ることがあります。
対策:数は漢字で書くと起きにくくなります。この診断ツールの自動改善案でも、数字を漢字に置き換えています。
25項目を毎回思い出すのは大変です。プロンプト診断にプロンプトを貼り付けると、このページの項目に当てはまる言葉を自動で見つけて、対策を表示します。たとえば「帽子をかぶっていない少女がピースしている」と入れると、No.21(手・指)とNo.35(否定の書き方)が表示されます。
ただし、診断は言葉の一覧をもとにした目安です。当てはまっても必ず失敗するわけではなく、当てはまらなくても失敗することはあります。最終的には、何枚か生成して確かめるのが確実です。